スタート地点でのワックスはがしは,完璧に仕上げようとせずに,ある程度で切り上げたほうがいいと思います.
本番用の板一本だけで試合に臨む場合,前日のチューンナップでワックスをはがしてしまうと,アップ,インスペクションでワックスを消耗し,本番で板が滑らない可能性があるので,前日のチューンナップはワックスを塗りっぱなしで終え,当日,スタート地点でスタート前にワックスをスクレパーではがし,ブラシがけをするのが一般的です.しかし,雪上での作業は安定せず,非常に作業しづらいです.雪上でのチューンナップ作業は限界があると割り切り,完璧に仕上げようとせず,そこそこで切り上げたほうがいいと思います.ワックス剥がしに時間と労力をとられ,アップの本数を減らしたり,レースへ向けて集中を高めることがおろそかになっては本末転倒だと思います.なお,前日にあらかたのワックスまでをはがしておくのも手だと思います.そうすれば,本番までワックスはなくならず,かつ,スタート前のワックスはがしの労力はかなり減ると思います.
2021/09/17