ゲートトレーニングはフルワンが基本だと思います.風の抵抗がなくなりスピードが出て,練習効果が大きく高まります.スピードが全然変わります.もちろん,吹雪や極寒の時に,無理に必ずフルワンになる必要はありません.カゼを引いてコンディションを崩しては元も子もありません.ただし最低でもミドラーにはなるべきだと思います.ハーフパンツとミドラー,もしくはベストを基本スタイルとし,暖かい日や,本数限定でフルワンで練習すればいいと思います.あらかじめゴールにウェアを置いておいて,上からフルワンで滑ってきて,リフトはウェアを着て上る方法もあります.そもそもアップウェアを着込んだままプレイするスポーツなど無いと思います.アルペンスキーはかなり寒いので,アップウェアを着て滑ることもあるだけです.
ゲートトレーニングは,全本,常にフルアタックしたほうがいいと思います.新しい技術の習得に取り組んでいるときも,フルアタックしながら取り組むべきだと思います.そうすれば,身に付いた技術をフルアタックの試合でいきなり使うことができます.手を抜いた状態で習得した技術は,今度はフルアタックでも再現できるように,もうひと手間かかってしまいます.基礎と実戦に同時に取り組むべきだと思います.そのほうが効率的だと思います.練習の練習はいらないと思います.
体調不良やケガなどのコンディション不良の時に,100%のパフォーマンスを出そうとすると,滑りを崩しやすいです.かと言って,手を抜いて滑っては,練習効率が極めて悪いと思います.コンディションが30%の時は無理に100%のパフォーマンスをしようとするのではなく,30%の中できっかり30%を出し切るようにしたらいいと思います.表現するパフォーマンスは30%ですが,自分の中では100%のパフォーマンスをするということです.
練習でもスタートはしっかり漕いだほうがいいと思います.漕ぐのは意外と難しいです.WCレーサーですら,ストックを股の間についてしまい転倒することがあります.毎回しっかり漕いでスタートすることにより,漕ぐ練習になります.可能であればスタート台を作ったほうがいいです.スタートの練習が出来ます.
ウェアの脱ぎ着は思いのほか面倒です.一回脱いだら着たくないし,一回着たら脱ぎたくありません.また,ウェアの脱ぎ着が遅い人と,非常に速い人が必ずいます.どこに差があるのかさっぱりわかりません.体調管理と練習効率向上のために,面倒くさがらずに,こまめにウェアを脱ぎ着するべきだと思います.
雪上に置いておいたウェアを着ようとすると,ジップに雪が挟まって凍って,ジップが閉まらなくなるときが良くあります.そういう時は自分の息を強く吹きかけると,すぐに雪が解けてなくなりジップが閉まるようになります.
フルワンになるときは,くれぐれもリフトチケットを忘れてはいけません.紙タイプのチケットはゴーグルのゴム幅に折って,ゴーグルの長さ調整のプラスチック部品の部分に挟むのが便利だと思います.チップ方式のチケットの場合は,ワンピースの胸内側の小さな内ポケットを使うといいと思います.ワンピースを脱いだ時に誤って落とさないよう,注意が必要です.
2020/02/09