「速いスキーより上手いスキー」と内容が被りますが,ジュニアのうちに大量のフリースキーを通じてスキー操作の引き出しを最大限にふやしておくことが重要だと思います.
幼少期からゲートトレーニングを積めば,ポールに早く慣れて,当面の目先の大会では上位入賞や優勝ができます.ただし,それは上達したわけとは限らず,ただポールに慣れるのが早かっただけにすぎない場合も多いです.小中学生の時に無敵だった子が,高校生以降に他の子に抜かれてしまうことも珍しくありません.また,幼少期に十分なフリーをしない最も大きなデメリットは,ポールを滑りこんだシニアの状態からスキー操作の引き出しを増やすことは非常に難しいという点です.子供と大人では,新しい運動動作が身に付くのは,子供のほうが容易で早いのは明白だと思います.まずは中学生まではフリースキーをたんまりと滑っておくべきだと思います.また,中学生の段階で,ジュニア規格の板とコースで,速く滑る技術を極めても意味がないというのも大きいと思います.
2019/09/17