ワックスルーム

初めて泊まる宿のワックスルームがどの程度のものか,事前にしっかり把握することはかなり困難だと思います.事前に電話でワックスルームを用意していることを確認できても,狭かったり寒かったり,ただの倉庫だったり,結局,行ってみないとわかりません.誰か知り合いが泊まったことのある宿を使うのが最も無難です.また,自分が一度使って問題なかった宿を連続して使うのは鉄板だと思います.

ワックスルーム自体を用意できない宿も少なくありません.ワックスルームを必須条件にして宿を選ぶと試合会場からえらく遠い宿になってしまい,早朝からのタイトスケジュールな試合に十分なコンディションで望めなくなってしまいかねません.また,宿の確保自体を失敗してしまっては元も子もありません.

初めての宿に飛び込みで泊まらざるを得なくなった場合には,チューンナップが全くできないことも想定して,雪質を予想してエッジとワックスを仕上げていってしまえばいいと思います.もし運よく環境の良いワックスルームが完備されていたら,もう一回チューンすればいいだけです.

バイス台の持ち込みは大変ですが持って行ったほうが無難です.机が用意されていることもありますが,ガタついて作業しづらいことも多いです.

用意されたワックスルームが暗いことはよくあります.クリップライトを持ち歩くことをおすすめします.小さいものでも十分効果があります.アイロンが使える以上,電源は必ずあります.ライトを持ち歩く選手はほとんんどみかけませんが,ほとんどの選手は自分ではエッジはチューンしないためだと思います.プロのサービスマンが自分で持ち込んだ組み立てやぐらと照明でまるでスタジオのようにして十分な明かりを確保して作業しているのを見たことがあります.

床を汚さないために,ブルーシートを下に引いて作業する人も多いと思います.垂れたワックスからは床は守られますがワックスかすはかえってちらかりませんか?カーペットシートを使うことをおすすめします.ワックスかすがカーペットに吸い付き,ちらかりづらいです.ある程度のワックスかすを回収して,残りのかすはカーペットに吸着させて,内側に織り込んで片づければ,ほとんどかすを散らかすことはありません.カーペットは1シーズンくらいで廃棄してしまえばいいと思います.カーペットシートはホームセンターでメーター売りで安価に売っています.

ビジネスホテルは安価できれいな非常に優れた宿ですがワックスルームはほとんどありません.上記のカーペットシートを室内にひけばチューンナップすることは可能です.実は私はビジネスホテルの室内でカーペットシートひいて結構やっちゃってます.ただし,汚す可能性はゼロではありませんので自己責任でお願いします.

2019/01/06