ターンの動きは大きければ大きいほど良いと思います.同じ重さの身体でも大きく動いたほうがパワーが増して,より強い荷重をスキーに掛けられ,より鋭いターンができるようになると思います.身体を伸ばすときにはできるだけ大きく伸ばし,身体を小さくするときに,できるだけ小さくするようにすべきだと思います.
大きく動きすぎてセットのタイミングに間に合わない場合,稀に大きく動きすぎのこともありますが,多くは動き方が悪いと思います.動きを小さくしてセットに入られるようにするのではなく,大きく動いてもセットに遅れないにはどう動いたらよいのか,動作を研究し技術上達することが重要だと思います.よく言われている,ターン前半に上体を前へ,フォールライン方向へ身体を伸ばしてやれば,大きく動いてもセットに遅れることはさほど起こらないと思います.
さすがに緩斜面でクローチングを組めるような場所で,クローチングを組まずに大きく動いては,空位抵抗を受けて明らかに減速してしまいます.この場合はクローチングを組むことにより,ある程度動きが小さくなると思います.ただし,クローチングを組みながらも,できるだけ大きく動いて板に力を働きかけることが速く滑るために重要だと思います.
2020/05/24