実現性

アルペンスキーの技術は実際にできるかどうか,「実現性」が非常に重要だと思います.確かに技術は常に究極を追い求めることが重要だと思います.しかし,難易度が高すぎて技術習得の可能性がかなり低い技術に取り組んで,結局その技術を習得できなかったとしたら,短いアスリート人生の中で大きな時間の無駄です.例えば両足荷重は,理論的には速いのは間違いありませんが,現在のスキーのレギュレーションとセットの振り幅の関係では,サイドカーブが足りずに,ほぼ不可能だと思います.外足の荷重を内足に分散させていては,描きたいターン弧までスキー板がたわまないと思います.現代アルペンスキーにおいて両足荷重は,もし出来たら絶対に速いけど習得できる確率が著しく低い,できたらいいなという理想論に過ぎないと思います.

改訂2020/07/27
2020/06/30