半月板は,膝関節の中で,太ももの骨(大腿骨)と脛の骨(脛骨)の間でクッションのような役割をしていると考えられています.半月板のケガは,靭帯のケガと同時に受傷することが多いと思います.靭帯が切れるのは膝の関節が異常な場所まで動いてしまったためであり,その時に同時に半月板にも負荷がかかるためです.
軽度の損傷の場合は縫合すると思いますが,重度の場合は半月板を取ってしまうこともあります.クッションである半月板が無くなるのは膝には良くないですが,選手復帰は十分可能です.ただし,太もも周りの筋肉を十分に鍛えて膝関節を安定させないと,膝に水が溜まったり,痛みが出たりします.上手く付き合っていかなければならない大けがだと思います.
2021/02/02